フラガール
フラガール。
めちゃめちゃ興味があったわけでは無いのですが、出てる役者さんとかなんとなくの雰囲気がよさそうで、そのうち観てみようかな、と思ってまして、レンタル屋さんにふとあったので観てみました。
世間的にこの映画がどういう印象なのかわかりませんけど、僕が配役や宣伝から想像していたものよりもはるかにはるかに重い内容で、観てて重苦しく感じた場面もありました。発展途上のころの日本や、逆に今現在に強くある「弱者はどうしようもない」感みたいなのがびしびしと伝わってくるというか。
劇中でもしずちゃんのおとうさん役が落盤事故で亡くなったり、経営難で炭鉱から首を切られた父がフラダンスを習って浮かれる娘を見てキレてボコボコにしてしまったり。結構シビアな描写がたくさんあって、末期の炭鉱の苦しい様を容赦なく描いてます。僕が思っていたよりも随分まじめな、当時の社会問題に真っ向から取り組んだ映画のように思います。
でも、総じて面白かったです。松雪泰子やしずちゃんや池津祥子がとてもいい味出してます。松雪泰子は一見横柄に見えるけど姉御肌のいい人、を演じさせたら天下一品ですね。とても綺麗な人ですし。
池津祥子はテレビドラマで初めて見たのですが、なんだかすごく魅力的な人で、彼女が出ているだけでその映画がなんだか面白く見えてくる、貴重な役者さんの一人だと思います。
しずちゃんも思ってたよりもはるかにいい演技でびっくりしました。役者さんって本人の努力もさることながら、やはりもって生まれた何かがにじみ出ることによっても価値って生まれるんだな、と思いました。
で、主演の蒼井優。いい役者さんです。ほんとに。
同年代の宮崎あおいと並び称されることが多い彼女ですが、宮崎あおいが感情派、彼女が理論派と言われることが多いようですね。僕は、蒼井優の方が役者さんであることをより強く感じます。
長澤まさみや、性別違うけどキムタクなんかもそうですが、何をやっても本人がセリフしゃべってるだけ的な役者さんって、役にはまれば強いけど何でもやれるわけではなくて、それだけに本人を好きでなければ出演映画もつい敬遠しがちになってしまいます。
蒼井優はそれに対し、映画の中に生きる登場人物の一人としてきちんと機能する役者さんのように思います。いい仕事する、というか。映画を見る際に役者で選ぶこと、僕は多いのですが、奇しくもこのGW中に蒼井優主演の映画を二本観て、これからは蒼井優で映画選んでもいいかもな、と思いました。
あ、あと特筆すべきはフラダンス。本物のフラダンスの人たちはもっとうまいのかもしれないんですが、劇中で蒼井優が踊るのを見て、すごい練習したのが伺えました。そういう意味でも彼女はすごく職業としてまじめに女優をやっているんだろうな、と感じました。そういう意味でも好印象。
ってことで、フラガール、割とおすすめです。
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